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オーディオショップ『試聴屋』オーナーが個人的な日記を書いています。
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海外でもセイデンスイッチが使われています
SEIDEN-JapanLogo.jpg


海外向けのセイデンスイッチです。あまり知られていませんが、セイデンのスイッチは海外製のアンプなどに使われています。ところが、ごく最近までセイデンのスイッチにはMADE IN JAPANの文字が入っていませんでした。海外のユーザーが見たとき、どこの国の製品かわからないのは良くないのでこの文字を入れてもらうことにしました。今後、SEIDENが日本のブランドと認知されるようになると良いと思います。
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SEIDEN 4chアッテネーター感想(2)

AudioSystemDiagram2.gif 


昨日ご紹介したお客様の装置構成です。アナログ系とデジタル系が混在した構成になっています。


当初はEMTやStuderでCDを聴いていたそうですが、JBL 4345をさらに良く駆動するためにマルチアンプ構成にしたあたりからデジタル系が入り込んで行ったようです。Beringerは安くて使いやすいのでここでも最初に導入されたようです。StuderやEMT、Mark Levinsonと言った高い機器の中に入れる装置としてはかなり異質と思いますが、いずれ高級機種に交換して行くのでしょう。まず、マルチで音を出すことを優先したように見えます。


面白いのは、この中にAVパソコンも取り込んでいる点です。アナログハイエンドをやっていた方でも最近はあまり躊躇なくパソコンをピュアオーディオ用に使おうというする傾向が進んでいるようです。お使いのBehringerは、どれも最高96kHzで動作させることができますので、SRC2496でパソコンからのデータを96kHzに持ち上げ、96kHzのままDCX2496で帯域分割処理をした後、4台のアンプに入れています。


SRC2496に高精度なワードクロックを入れてあげるとさらに音が良くなります。ソースに近い部分の改善ということもありますので、効果は大きいはずです。

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SEIDEN 4chアッテネーター感想(1)

Seiden4chATT1.jpg



3/19のblogでご紹介したセイデン4chアッテネータBOXを購入されたお客様から、実際に使っているようすをお知らせいただきました。このお客様は日本と海外にお住まいがあり、今回送っていただいた写真は海外のご自宅で使われているものです。


オーディオ専用棚に高級機器がぎっしり入っているので、ぱっと見ただけではどこにセイデンスイッチがあるのかわかりませんが、よく見るとソファの右上にあるマッキントッシュアンプの隣に入れてあります。アンプの隙間にちょうど入るサイズで良かったです。


Seiden4chATT2.jpg
SEIDEN 4ch Attenuator


お客様の感想です。

先日は、アッテネーターの件でお世話になりました。御礼が遅くなってしまい申し訳ございません。


購入したアッテネーターは、ブログにも書かれていた通り、中低域の厚い柔らかめの音で、家内にも好評です。


確かに駆動力のあるCDプレーヤーをつなぐと太くなりすぎるかな、という印象ですが、私の場合はベリンガーのチャンデバ出力からですから丁度良い感じです。ご参考までに私のシステムの概略を記します。


私は、リビング・ルームにホームシアター系とピュア・オーディオ系の2系統のシステムを同居させており、ピュア・オーディオ系は、


+真空管パワーアンプのパッシブ・ネットワーク・システム
+デジタル・アンプのマルチ・アンプ・システム
 (ベリンガーDCX2496改のデジタル出力を利用)
+アナログ・アンプのマルチ・アンプ・システム
 (ベリンガーDCX2496改のアナログ出力を利用)
を切替可能としています。


今回のアッテネーターは、メイン・システムである3つ目のシステムの音量調整用です。


まあ、他の系統は、音質追及というよりは色々遊んで楽しむためのものです。
メインのソースは、オーディオPCからのデジタル出力で、ASIOドライバーとでRME96/24カードを用いてS/P DIFでベリンガーのシステムと接続しています。


CDプレーヤーもデジタル出力がメインになります。元々マッキントッシュのペアとパッシブ・ネットワークで使っていたものを昨年からマルチ化し、手許にあったテクニクスのパワーアンプをとりあえず使っているので、今後は、パワーアンプのグレードアップが課題です。


他にホームシアターのシステムがあり、一応、相互に音出しできるようにつないでいます。


自慢は特に無いのですが、ホームシアター系のスピーカーを壁内、天井内に埋め込んだのと、大型のワードローブをラックとして使っているため、機器が多い割には片付いていることです。あと、屋根裏部屋に長年使ったJBL 4320(改)を置いて、これもまた色々と遊んでいます。


どの系統もまだまだですが、じっくり調整していこうと考えています。
今後とも宜しくご指導下さい。

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SEIDEN DXFファイル

LilliCad01.jpg 
SEIDENスイッチ図面(DXF)形式のファイルをフリーCADソフトで開く


先週、「セイデンスイッチの図面をDXF形式のファイルで欲しい」という依頼があり、メーカーに問い合わせてみたところ、図面データをDXF形式に変換したファイルを出してくれまして、無事お客さんに送ることができました。たぶん仕事に使うのだと思いますが、CADで設計している製品の中にセイデンスイッチを組み込むのだと思います。

上の図は、フリーのLilliCADというCADソフトでセイデン提供のDXFファイルを開いてみたところです。ちゃんと読めました。


セイデンのスイッチはオーディオ用しかないと思っている方も多いですが、実は業務用に使われている比率がけっこう高いです。火災報知器とか、工場の制御用コントロールパネルなど組み込まれて使われています。某民営鉄道の電車の運転席のようなシビアな部分にも使われています(スイッチ1つに人命かかってます)。


これまで、お客さんからは一度も「DXFファイルが欲しい」と言われたことはありませんでした。セイデンに聞いても、やはりお客さんからは一度もそのような要求はなかったそうです。正真正銘、今回が初めてということですね。


DXFファイルというのはCADで図面を描くとき、標準で使われるファイル形式です。CADを使って装置を設計する人にとっては当たり前ですが、趣味でアンプを作る場合、わざわざCADで図面を描いてから作る人がほとんどいなかったということかも知れません。


一応、おおまかな外形寸法は公開していますので、CADを使って設計してもレイアウトに余裕があれば間に合うとは思いますが、細かい部分の寸法まではわかりませんので、ぎりぎり入るかどうかわからないというとき、正確な図面があればCAD図面に取り込んで確認できるので便利です。


でも、これまで、セイデンスイッチのDXFファイルが欲しいと思っていても、「公開されていないのだからないのだろう」と諦めていたお客さんがいたかも知れません。今後、セイデンスイッチのDXFファイルが欲しい方は、型番を指定していただければDXFファイルを送らせていただきますのでご連絡下さい。

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セイデン超ロングスイッチ

SeidenOrdered1.jpg
43NEGの超ロング・カスタムスイッチ


お客さんから特注されたスイッチです。43NEG型としてはかなり長いスイッチです。このようなスイッチは、標準品のリストには載っていませんが、セイデンのスイッチは必要に応じて段数の多いものも作れます。


こちらの注文は、単に段数が多いだけでなく、1段めと2段めの間、4段めと5段めの間を大きく空けています。ここに大きな抵抗を組み込むのでこの形でないとダメなんだそうです。


43NEG型や45SGより大きなスイッチではこのような長いものが作れますが、32NEG型はシャフトの長さに制限があり、こんなに長いスイッチは作れません。このような長いスイッチが欲しいときは32NEG以外のスイッチでケース設計していただければ自由度が増えると思います。


このスイッチでお客さんが何を作ったのかはわかりませんが、秘密でなければ教えてほしいですね。

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アムトランス製とセイデン製カーボン抵抗比較

SeidenNewATT.jpg
AT-701ケースに入ったセイデン製カーボンATTとアムトランス製ATT
(下はSCA-7511デモ機)


セイデンのアッテネーターにはカーボン抵抗が2種類あります。アムトランス製カーボン抵抗と、セイデン製カーボン抵抗です。これをAT-701ケースに組み込んだデモ機があるということで、セイデンさんからお借りして比較試聴しました。基本的にどちらも国内で製造したカーボン抵抗で、品質もほぼ同等です。ただ、製造会社は違うらしく、抵抗の皮膜の厚さや処理のしかたなど細かい部分が違うそうです。


今回お借りしたデモ機は、セイデン製カーボンを使った方は34接点、アムトランスカーボンを使った方は27接点ということで、セイデン製の方が細かく調整できるようになっています。先日の4チャンネル用ではなく、今回は通常の2チャンネル用アッテネーターです。


最初はアッテネーターを通さずSATRIアンプだけで鳴らした音を基準として、同じ曲を両方のアッテネーターを通して聴いた印象を比較しました。どちらもカーボン抵抗なので共通している部分が多いです。普通に聴くにはどちらも良いと思いますが、細かい部分で違いがあります。


両方に共通した印象としては、どちらもカーボン抵抗ということで、中音~中低音にかけて太めに出ます。一般にアッテネーターは音が細くなりやすいので、そうならない点は好ましいです。差がわかりやすかったのは男性の声です。アムトランスカーボンは出過ぎと思うくらい太い声になることがあります。セイデンのほうはちょうど良いバランスと質感です。他の曲でもアムトランスカーボンは中低音が太く、重心が低くなります。曲によっては少しテンポが遅くなったように感じることもあります。セイデンは高域と低域のバランスが良い印象です。


SATRIアンプは基板上もアッテネーターもカーボン抵抗を使いませんので、あまりカーボン抵抗の音を聞く機会はないのですが、やはり金皮抵抗や巻線抵抗とはけっこう違います。真空管アンプによく使われるのは音質傾向が柔らかく、真空管アンプの音に近いせいだと思います。セイデンのスイッチやアッテネーターBOXは、真空管と組み合わせて使われることがありますので、セイデンとしてもカーボン抵抗にはこだわりを持っています。


しかし、カーボン抵抗は年々入手が難しくなっています。昔はどこにでもありましたが、今ではわざわざ注文して作らないとオーディオ用のカーボン抵抗は作れない時代になりました。数年前に理研電具のリケノームが製造終了になりました。採算が取れなくなったための終了と聞いています。音に関係ない機器にカーボン抵抗を使う理由がないからだと思いますが、将来、抵抗を作る工場までなくなってしまうと、国内では製造できなくなり、海外製の高いカーボン抵抗を使うしかなくなるかも知れません。カーボンアッテネーターが欲しい方は今のうちに確保しておいたほうがいいかも知れないですよ。

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トランス式アッテネーターの音
セイデンから発売しているAT-701はトランス式ですが、セイデンさんに「どうして抵抗アッテネーター搭載のモデルを作らないのですか?」と聞いたところ、「好みもありますが、抵抗とトランスを比べたとき、やはりトランスの音のほうが良いと思うので」という答えが返ってきました。3種類を比較したところ、このような評価だったそうです。


トランス > セイデン製カーボン ≒ アムトランスカーボン


トランスというと古いという印象がありますが、抵抗式アッテネーターでは出ない滑らかさや音の透明感が出るそうで、この点が抵抗ではなかなか出せない音楽的な部分だそうです。既に、AT-701の音が気に入ってトランス式を注文したお客さんが何人もいらっしゃるそうです。大きな広告などは出していないので、最初に聞いた方から口コミで伝わったらしいです。


CDやデジタルアンプではなかなかアナログライクな音が出せません。アナログっぽい音を求めている方には本当はぴったりなんですが、こればかりは聴いて納得していただくしかないので広告やblogではお伝えしきれないところです。


AT-701の前のモデルでAT-301という製品があります。

AT-301.jpg
AT-301 (\248,000税込)


これも同じ銅ケースでトランス式アッテネーターになっていますが、入力切替スイッチも付いていてサイズが大きいです。重量もAT-701の倍くらいあり、持ち上げるとずっしりとしていて中身がぎっしり詰まっている感じがよくわかります。AT-301はトランス式アッテネーターとして最初に作られた製品で、中の銅板をかなり厚くしたり、高価な純銀線を使ったりしたためにコストがかかり過ぎ、製品としては良くできたものの、採算が取れないくらいお金がかかってしまったため、少し設計変更をして現在のAT-701になったそうです。ということで、AT-301はAT-701が出たので販売終了かと思っていましたが、数日前に聞いたところ、あと2台だけ在庫があるそうです。AT-301はメーカーが儲からないくらいですから品質から見てお買い得なはずです。売り切れしだい終了するそうですので、一番いいトランス式アッテネーターが欲しい方はこの機会にAT-301をお使いになってみてはいかがでしょう(もう売り切れていたらごめんなさい)。


ちなみに、AT-301はアッテネーターBOXではなく、"パッシブプリ"という位置付けの製品です。増幅回路が入ったプリアンプでは色付けがあることと、どうしても電源やアンプ部のノイズをゼロにすることはできませんが、パッシブプリなら可能です。非常に高能率なスピーカーで近接位置で聞くと、ほんの少しのアンプのノイズでも耳障りになります。そういうときは小出力でローノイズなパワーアンプとパッシブプリの組み合わせが最適ということになるでしょう。
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SEIDEN 特注4チャンネルアッテネーターBOX
4CH701inside.jpg
SEIDEN 4channel Attenuator (Custom)


セイデンのAT-701ケースに内蔵した4チャンネルアッテネーターBOXです。これは、お客さんの注文で製作したもので、正式に市販しているものではありません*1。なぜ4チャンネルアッテネーターが必要なのかと言うと、2WAYマルチのシステムで4チャンネル同時に音量調整したいからということでした。
(*1 セイデンでは今後このような特注品も受け付けてくれるそうです。)

従来のアナログシステムだと、CDプレーヤーからプリに入れ、チャンネルデバイダーで2分割してそれぞれにパワーアンプをつなぎます。音量調整はプリでできるのでこのようなアッテネーターはいりませんが、入力からデジタルのまま処理しようとすると必要になってきます。このお客さまは、CDトランスポートから直接デジタルチャンネルデバイダーに入れ、デジタルのまま2WAYに分割した後、D/Aコンバータでアナログに変換してから、この4チャンネルアッテネーターで音量コントロールし、それを4チャンネルパワーアンプに入れ、2WAYマルチスピーカーを鳴らすという構成にしています。このようにすると、音質が劣化しやすいチャンネルデバイダー部をデジタルのまま処理できるので従来の方法より鮮度の高い音が得られます。D/Aコンバーターが一度通りますが、この部分に良い装置を使えば音質劣化は最小限で済むというわけです。


このような構成にすると、どうしても多チャンネルアッテネーターが必要になりますが、市販品では2チャンネルのものしかありませんから、今までは2チャンネルのアッテネーターを2台買って両方同時に回して音量調整していたそうです。ところが、実際に使ってみるとこれが「どうにも使いにくい」ということで、4チャンネル同時に音量調整できるこのアッテネーターBOXを作ろうと思い立ったそうです。最初は4チャンネルアッテネーターだけ購入して適当な箱に入れようと考えていたそうですが、AT-701のケースに入るなら入れたいということでメーカーに確認してもらったところ、何とか入るということで、立派な銅ケースに取り付けた状態でお届けすることができました。配線は金メッキ単線を使っています。外見より中のほうがきらきら輝いて美しいです。


今回使ったアッテネーターですが、アムトランス製カーボンを使っています。セイデンでは、このアムトランスカーボンの他に、セイデン独自のカーボン抵抗も持っています。音はどちらもカーボンなので基本的にカーボン抵抗の音ですが、微妙にニュアンスが違うそうです(好みの違いですが、セイデンのお勧めは当然、セイデンオリジナルカーボン抵抗です。)

BLAT4510S4CH-AM.jpg
4チャンネルアッテネーター


写真で見ると、4段しかないように見えますが、これでL-Pad 4段になっています。実はセイデンの完成品アッテネーターはキットやL-Pad用スイッチと違い、全体サイズを短くするために、1チャンネル分の2本の抵抗を外側と内側の2層にして配線してあります。通常ならL-Pad 4チャンネルを作るには8段使わなければならないところが4段で済んでいるのはこのためです。


このスイッチを販売していないのはわけがあります。狭いスペースに抵抗を外側/内側に配置してL-Padになるように配線するには非常に細かい作業が必要です。実物を見せてもらいましたが、ハンダ付けに相当自信がないととてもできないようなワザを使って取り付けてあります。もし、内側に配置した抵抗の1本がハンダ不良にでもなっていたら、外側の抵抗を丁寧に取り外して取り付け直さないといけません。そういうことをすると、取り外した抵抗が熱で劣化しますし、ハンダ部分も汚くなります。何より、組立てた後でハンダ不良があることがわかったらうんざりして直す気力がなくなります。それくらい大変なので、完成品はメーカーに頼んだほうが良いです。


ちなみに、このアッテネーターは図面がありますので、同じものが欲しい方はお作りできます。型番はBLAT4510S4CHです。AT-701ケースに入れて納品することもできますのでお問い合わせ下さい。


BLAT4510S4CH.gif
BLAT4510S4CH図面


補足ですが、4チャンネル用アッテネーターにすると、通常の2チャンネルのものに比べ、回転トルクが少し重くなってしまいますが、音質優先ということでご了承ください。


6チャンネルアッテネーターにすれば、AV用5.1チャンネルシステムでも使えるようになりますが、さらにトルクが重くなることと、AT-701のケースに入らなくなりますので、別のケースに入れて使うのでしたら6チャンネルアッテネーターも製作できると思います。
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SEIDENトランス式アッテネーター AT-701
AT-701.jpg

セイデンには、昨日紹介した切替BOXの他に、それとペアになるアッテネーターBOXもあります。両方並べると、背セレクター付きアッテネーターになります。以前、AT-301というパッシブプリを出していましたが、それを独立させて、どちか一方だけでも使えるようにした製品です。

このアッテネーターBOXは、珍しいことにトランス式です。今は抵抗切替式のアッテネーターがほとんどですが、10年くらい前まではLUXなどからもトランス式アッテネーターが出ていました。SATRIアンプを使っているとわかるのですが、抵抗切替式アッテネーターは必ずその抵抗の音が出ます。当然と言えば当然です。その抵抗の音が気に入っていればそれでアッテネーターを作ればいいのですが、「できるだけ色付けのない音が欲しい」ということになると面倒になってきます。市販されているどの抵抗を使ってもその抵抗固有の音が出てしまいます。はっきり言ってしまえば無色透明な抵抗なんてありません。現在のところ、最も性能が良く、音質も一番と言えるのはVishay Z201です。それとほぼ同等のクオリティを持ち、音色も好ましいのがPCN巻線抵抗です。このどちらかの抵抗を使ってアッテネーターを作るとそれだけでかなり高くなってしまいます。SATRIアンプ用にはPCN巻線抵抗を使ったアッテネーターがありますが、SATRIアンプ専用の構造になっているためアッテネーターBOXには使えません。というのも、SATRIアンプはゲインコントロールアンプなので、アッテネーターを入れる場所がアンプの先頭ではなく、アンプの中間あたりになり、しかも、インピーダンスを考慮しなくて良いので、L/Rそれぞれ抵抗1本で間に合います。アッテネーターBOXに使うには、インピーダンス変動があるとまずいので、最低でもL-Pad型にしなければなりません。L-Pad型は片チャンネルあたり抵抗を2本ずつ使いますので、L/Rで計4本使います。単純に、SATRIアンプ用アッテネーターの2倍の抵抗が必要になります。ということは、高い抵抗を使うとアッテネーターの値段も倍になってしまいます。SATRIアンプ用PCN巻線アッテネーターが13万円くらいしますので、その倍の26万円にもなってしまいます。もしVishay Z201を使ったとすると、アッテネーターだけで50万円以上になるのは確実です。

さすがにこんなに高いアッテネーターを買うお客さんはいないでしょうが、仮にこれくらいのアッテネーターを使ったとしても、もしZ201の音が気に入らなかったら意味がありません。そこでトランス式です。トランス式というと、古くさいイメージを持つかもしれませんが、アナログっぽい音が好きな人は案外多くて、今でもレコードしか聴かない方が多いようです。新しいカートリッジやイコライザーも発売されてますしね。トランス式アッテネーターはそういう音を求める方にぴったりです。私の印象で言うと、滑らかな音ですね。癒されるというか優しい音がします。抵抗固有の音が出ないのでその辺のことを気にしないで聴けるのも良いです。ただ、全然欠点がないわけではありません。アッテネータだけだと、プリのようにゲインを取ることができないので、音量が上げられません。パワーアンプのゲインが十分高ければいいですが、そうでないと滑らかで優しい反面、力感が出ないように聞こえます。アッテネーターだけでは出力インピーダンスを十分下げることができないせいだと思います。1段だけでいいので出力バッファを入れてあげれば良いのですが、それだとパッシブではなくなってしまうので、パッシブ好きな方には嫌われるかもしれません。

例によって、ケース内部には銅板が使われています。こんな感じです。

AT-701-2.jpg 外見より内部のほうがかなり派手な色合いで、きれいです。トランスを横に並べていないのは、磁気の方向を90度ずらすことで干渉を少なくするためです。

標準では32NEGスイッチを使っていますが、注文すれば高級スイッチの45SGを使ったものも製作してくれるそうです。

それから、トランスではなく、「このケースにセイデンが出している抵抗アッテネーターを組み込みたい」といった注文も受けてもらえると思います。抵抗アッテネーターを自作する方は多いですが、このような良いケースはなかなかありませんので、見栄えと音を考えると欲しくなりますね。金ネジに銅足、配線材料も金メッキ単線と、これ以上ないくらい良い部品だけを使っています。こういうまじめに作られていて手抜きしていない製品は本当に好きです。

AT-701の詳細は近日中に『試聴屋』ホームページのほうに掲載しますので、興味のある方はそちらを見てみてください。
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SEIDENラインセレクター LS-701SE
LS-701SEs.jpg
セイデンの新しいラインセレクターが出ました。Meninas(メニーナス)というブランドで出しています。Meninusは、確か、ギリシャ神話に出てくる女の子の名前(Las Meninus)から取ったものだと聞いたことがあります。見た目もどっしりしていますが、それもそのはず、内部は全面銅板張りになっています。足も銅足です。さすがに外側も銅だと全部銅色になってしまうので、外側は梨地仕上げのアルミですが、前面、左右、天板全て厚手の単板を組み合わせてあり、贅沢な作りになっています。


セレクター1つにここまで豪華なケースが必要なのか?と思ってしまいますが、実際にセレクターを作った方ならわかると思います。市販のアルミケースを使うと、大体厚さが1mmくらいですが、それくらいの厚さのケースは鳴きます。そして、その鳴きが音に出てきます。一言で言うと「軽い音」になります。せっかくセイデンの良いスイッチを使ってもこれでは何にもなりません。安くて重いケースにしようとすると鉄ケースになってしまいますが、鉄ケースはとにかく音が悪いです。鉄の響きが良くないことと、強磁性材料なので、渦電流が発生したところに磁界が発生してしまい、いいことは何もありません。鉄ケースの音は、良く言えばメリハリがはっきりしていますが、何を聴いてもはっきり出るため、音が強調され過ぎてしまい、自然さが感じられない音になります。大げさに言うと「キンキン、カンカンうるさい」という感じです。ちなみに、この音の傾向はアンプやCDプレーヤーなどでも全く同じです。大手メーカーの製品はほとんどが鉄ケースです。見た目の仕上げはきれいにしてあることが多いので鉄とは気付かないかもしれませんが、小さな磁石をケースに当ててみてください。たいていくっつきます。ケースは簡単に交換できませんから、手放すまでずっとその音と付き合わなければなりません。


SATRIアンプは鉄ケースの悪さがわかっているので、全製品、オールアルミケースになっています。全製品オールアルミで作っているアンプメーカーは他にないと思います。ケースは地味な部分ですが、基本的な部分で音に効いてきますので、アルミや銅ケースの製品を選べば変な音はしないはずです。


アルミは薄いと鳴きが大きいですが、この製品のように5mm以上の厚みがあれば気になるほどの鳴きは出なくなりますし、銅を貼り合わせてあるとそれぞれの強震点が違うのでお互いの鳴きを吸収して鳴きにくくなります。まさにケースとして理想的です。実はSATRIアンプもこのようなケースにするともっと音が良くなります。以前、illusionイコライザーを出していたとき、オプションで銅ケース仕様も出していたのですが、アルミケースと銅ケースでは、全くと言って良いほど音が違っていて驚いたことがあります。アルミケースではワイドレンジな音なのに、銅ケースのイコライザーだと腰が据わったピラミッドバランスの音に変貌します。これを聴いてから、アンプのケースも銅でないとダメだなと確信を持ちました。SATRIアンプでも1機種だけ、AMP-5501という500万円の特注アンプは全面銅ケースで製作されましたが、それ以外の製品ではコストが合わず、作れません。銅ケースを採用したアンプも、大手メーカーでは作っていないと思います。ケースに大幅にコストを取られてしまうので100万円を超えるアンプですら銅ケースにできないんですね。


とうことで、セレクターにこれだけ凝ったケースを使った製品も他社では出していませんし、肝心のロータリースイッチも定評あるセイデンの45型を使っていて、まじめに作られた良い製品です。セイデンのスイッチは32NEGか43NEG型が安いので良く使われますが、その上位モデルの45、56、62、74型のスイッチは部材が全て大型で構造も凝った作りになっていて、回したときのクリック感がとても気持ちいいです。実際に回してみるとわかりますが、ちょうど良いトルクと、心地良いクリック感です。回しただけで高級な精密さを感じさせる音なんです。32型では残念ながら構造が違うのでこの感じが出ません。まさに高級オーディオ機器にふさわしいスイッチです。さらに、内部配線は全部金メッキ単線で配線してあります。これで10万円しないなんてどう見ても安過ぎると思いませんか? 倍くらいの価格でも全然おかしくない製品です。

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