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オーディオショップ『試聴屋』オーナーが個人的な日記を書いています。
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出川電源搭載カスタムアンプ

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出川式電源搭載カスタムパワーアンプ


 アンプは電源が重要です。大きな電源を使ったアンプは回路がオーソドックスでもしっかりした音を出します。そのようなアンプはブランドがなくても立派に通用する音がします。


 SATRIアンプで大型電源を搭載したアンプというと、AMP-5513-SPかそれより上のクラスのモデルになりますが、このクラスになると価格も50万円以上になります。AMP-5513-SPは500VAの電源トランス1個で3電源を搭載していますが、もしSATRI回路にこだわらず、強力な電源でスピーカーをドライブすることを優先したいという場合は、もっと安い価格で写真のように電源のしっかりしたアンプを作ることができます。


 写真のパワーアンプは、Mark Levinson No.331と同等の回路に500VAサイズの巨大電源トランスを左右1個ずつ搭載した80W+80Wアンプです。これに手を入れ、さらに出川式電源に改造したモデルです。通常、このクラスの巨大電源を搭載したパワーアンプだと最低でも70~80万円以上になりますが、この製品は約半分の値段で作れます。電源が強力なので4Ωスピーカーでも音がヘタらず、どっしりした音が出ます。AMP-5513-SPと比べても2倍の電源容量がありながら、価格はそれよりだいぶ安く作れます。音はSATRIアンプとは当然違いますが、電源に物量を投入したアンプは説得力のある音がします。スピーカーをきっちり駆動しているのがわかる鳴り方と言えばわかりやすいでしょうか。


 実はこのアンプはもう買い手が決まっています。お客さんが使っているスピーカーが、あの鳴りにくいことで有名なリボン型の大型スピーカーApogeeで、このスピーカーが鳴るアンプを探していたところ、このアンプで鳴ったということでした。低いインピーダンスのスピーカーを鳴らすには電源だけでなくパワー段が強力でないとダメですが、このアンプは4パラプッシュプルになっているのでその点でも問題ありません。このアンプだと、普通の小型スピーカーを鳴らしてもスケール感が出るところが良いです。電源が非力なアンプだと、小型スピーカーは小型らしく箱庭的な鳴り方になるのが普通ですが、それだとつまらなく感じます。


 上の写真だとアンプの大きさがわかりにくいと思いますので、CDを並べてみました。アンプの重さは30kgあります。


CustomAmp02.jpg


 電源部付近の拡大です。2個の電源トランスが頼もしいです。このアンプは蓋をしないで、中を眺めながら使ったほうが美しいと思います。音も蓋をしないほうが良いようです。ホコリが気になる場合はガラス板を置いておけば良いでしょう。ヒートシンクはほとんど熱くなりませんので夏でも安心して使えると思います。

 

CustomAmp03.jpg


 これと同じパワーアンプが欲しい方はカスタムでお作りしますのでご連絡下さい。PSE認証付きで納品致します。

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出川式電源の応用
出川式電源は、ダイオードで整流する電源回路を改善するものとして開発されましたが、それ以外の使い道もありますので、ご紹介します。


1.耐圧に近いところで使う


どのような機器に使うときもそうですが、出川式モジュールを使うときは、そのモジュールの耐圧に近いものを選んだほうが効果的だそうです。20V以下でしか使わないのに40Vや50V耐圧のものを使うのはあまり良くないそうです。20Vなら余裕を見ても25V耐圧くらいで十分です。


2.スイッチングレギュレーターに使う


出川式電源は、もとはオーディオ用電源を改善する目的で作られたものですが、デジタル機器に使われている電源はスイッチングレギュレーターが多いです。スイッチングレギュレーターには使えないように思ってしまいますが、スイッチングレギュレーターであっても出川式モジュールは使えます。AC 100Vをトランスで受け、出川式モジュールで整流したものをそのままスイッチングレギュレーターに入れてやります。


レギュレーターに入る前に、トランスで一度電圧を落としてから入れているものの場合は、トランスの二次側に出川式モジュールを入れて整流してからレギュレーターに入れても良いです。


ただ、レギュレーターにもいろいろあり、この方法では保護回路が働いて動かない場合もあります。先に実験してから本格的に組み込むかどうか決めてください。ただ、消費電力が小さい装置ならスイッチングレギュレーターに手を入れるよりは、レギュレーターを取り外してトランス整流にしたほうが良くなることが多いです。


3.ビデオ再生機器に使う


デジタル放送やBS放送の再生に使うHDD録画機やTV、プロジェクターの電源部に出川式電源を組み込むと、カラーの発色がきれいになるそうです。
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真空管アンプ用出川式モジュール

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真空管アンプ用出川式モジュール

 

カタログ写真絵は昨日と同じものです。試聴屋では今まで真空管アンプを扱っていなかったこともあり、特に真空管用の部品は扱っていませんでした。出川式モジュールは、元々はSATRIアンプに使うために取り寄せたのが始まりなので、うちとしてはSATRIアンプに必要なタイプのものだけあれば十分なのですが、出川式モジュールは、どうも他のお店ではあまり扱われていないらしく、ときどきうちで扱っていないタイプのモジュールが欲しいという問い合わせがきます。先日はついに「真空管アンプ用の高耐圧出川式モジュールがないか」という問い合わせが来てしまったため、メーカーに問い合わせて取り寄せました。

 

A&Rの出川さんは、元々真空管が得意ですので真空管用の出川式モジュールは最初からあったのですが、うちでは扱わないので、どういう種類があるのかさえ知りませんでした。カタログを見るとけっこういろんな種類があります。真空管の自作ファンが多いんでしょうか。まだまだ真空管も健在のようです。

 

真空管と言えば、秋葉原にも真空管アンプがあり、これとSATRIアンプでillusionスピーカーを鳴らして音の違いを確認したりしています。真空管アンプは売りものではなく、あくまでデモ用ですが、他では聴けない特殊な回路の真空管アンプも聴いたことがあります。前段にSATRI回路を使い、終段を真空管でドライブしたアンプは面白い音でした。真空管アンプは中音から中低音が膨らんで聞こえることが多いですが、前段SATRIドライブの真空管アンプは中低音が締まり、真空管とSATRI回路の良さがミックスされたような音でした。SATRI回路は「正確な増幅」が目的なので、その観点から言えば真空管を使うのはちょっとはずれていますが、音楽的にはSATRI回路だけでは出ない、真空管の味わいが楽しめます。

 

illusionスピーカーでもウッドコーンウーハーを使ったJunoは、真空管アンプで鳴らすと小型スピーカーとは思えないほど量感たっぷりに鳴ります。SATRIアンプとは違う魅力があるので、SATRIと比較しながら使っています。

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出川式モジュールカタログの変な解説

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出川式モジュールカタログ

 

出川式電源は、一般に使われているドロッパー式電源に比べてリップルが大きく減り、音が生き生きしますので、オーディオ製品には特にお勧めです。

上の出川式電源のカタログは、A&Rで制作されたものです。これには次のように書かれています。


特徴 *従来電源回路の宿命、CからDiに切り替わる時、Cの過渡現象から負荷に電流の供給されない時間帯が存在(毎サイクル2回、推定約950μs、約10%の音声信号の欠落)、第2世代電源モジュールはその部分に電流を供給、リップルのP-Pを約50~60%改善。電池電源を超える直流の供給が可能になります。 *従来整流回路に比べ、音声信号の欠落を改善、電源回路のS/N比が改善され倍音再生(自然界の音)可能になります。


これ、どうみても説明がおかしいですよね。「音声信号の欠落」という部分です。こんなことはあり得ません。もしあったら音が途切れて聞こえるはずですし、オシロで見ても波形が途切れているのが見えるはずですが、もちろんそのようなことはありません。

ドロッパー式電源では、ブリッジダイオードにかかる電圧と、その後の電解コンデンサの電位を比較したとき、ダイオード側の電位が高いときだけ電解コンデンサに電流が流れ、電解コンデンサがチャージされます。ブリッジダイオードにかかる電位は刻々と変化しますから、ダイオードの電位のほうが電解コンデンサの電位より低いときには、回路の上では電流が流れる状態になっていても電流は流れません。この時間が「毎サイクル2回、推定約950μs、約10%」あると言うことです。この時間は、電解コンデンサにチャージされた容量だけで機器の消費電力をまかなっています。もし、このとき瞬間的に大きな信号が入ってきて、アンプから大きな電力が要求されると、電解コンデンサから電荷が放出されると同時に電位が下がります。出川式電源の補助コンデンサは、こうなったときにメインコンデンサと協力して電荷の放出を助けると同時に、電位の低下を防ぎますので、リップルが約半分に減るというわけです。

アンプから出た音声信号は、グランドを通ってまた電源回路に戻ってきて、また出ていきますから、電源回路にも音声信号が流れますが、ダイオードでチャージされない間を「音声信号の欠落」とまで言うのは言い過ぎなので、この部分は誤解を受けやすいと思いますので、無視していただけるとうれしいです。

 

ちなみに、2007年のAES(Audio Engineering Society)で発表された資料には、このように説明されています。

 

Solutions to Problem: 第二世代シリーズ電源(出川式電源)は負荷電流の供給欠落時間帯に、別の補助整流回路で整流、コンデンサに電荷をフローティングさせておき、メイン整流回路と補助整流開始時間との時間差をもうけ、その時間内にフローティングさせておいた電荷をメインコンデンサに注入することで負荷電流の供給欠落を解決したものである。

 

カタログにもこのように書いてあればわかりやすいのにと思います。カタログを読むとオカルト製品ぽく思われがちですが、ちゃんと効果がある製品ですので、まだ使ったことがない方は試しに使ってみていただきたいです。比較的効果がわかりやすいのは入力に近い部分です。CDプレーヤーの電源部に入れるとか、イコライザーアンプの電源を出川式電源に拡張すると効果が出やすいです。それで効果がはっきりわかったら、次にプリアンプやDACの電源に使い、最後にパワーアンプに使うという順番が良いです。

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単一電源用出川式モジュール B24A10VerII

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単一電源用出川式モジュール B24A10VerII


出川式電源は、これまで当たり前とされてきたドロッパー電源の欠点を補う方式として出川三郎氏が考案した回路です。SATRIアンプに使うと効果があるので取り扱っていますが、もちろんSATRIアンプ以外の電源回路にも効果があります。写真の製品は、単一電源回路用の出川式モジュールです。SATRIアンプは±電源を使いまので、通常、単一電源用の出川式モジュールは在庫しませんが、注文があれば取り寄せています。今回、お客さんの注文で取り寄せた理由がちょっと面白いので記事にさせていただこうと思いました。


今回これを注文した方の目的は「パソコン用電源を出川式で作るため」です。実は、売り物ではありませんが、試聴屋にも自作のパソコン用出川式電源があります。IBMのノートパソコンに音楽データを入れておき、それをASIOドライバー搭載の環境で再生してデジタル信号のまま外部インターフェイスに送り出し、離れた場所まで持って行ってからDACに入れてD/A変換し、それをアンプに入れて音を出すしくみを作っています。こうすると、あるCDの音楽データをノートパソコンに入れて再生したときと、CDプレーヤーにCDを入れて同じ曲を再生したときの音を比べてみることができます。音は当然違います。


音楽データが同じなのになぜ違うかと言うと、CDプレーヤーでは内蔵の水晶クロックの精度で読み出しながらD/A変換して出力するのに対し、ノートパソコンの場合はオーディオ用クロックというものはなく、パソコンのCPUクロックを基準にしてWindows経由で音楽データをディスクから読み出して送り出すという動作の違いから来ています。それ以外にも再生ソフトによって音が違いますし、音楽データを外付けのハードディスクに入れていた場合は、USBでつなぐか、IEEE1394でつなぐかによっても変わります。そして、今日の本題である「ノートパソコンの電源によっても音が変わります」。ノートパソコンで普通に使われるACアダプタはスイッチング電源ですが、これを同じ定格のドロッパー電源に変えて音楽を再生すると、こちらのほうが滑らかで自然な音になります。何度切り替えて聴き比べてみても差がわかるので、現在はドロッパー電源でノートパソコンを動かしています。ただ、特にこれを宣伝したわけではないので、同じことをする人はほとんどいないだろうと思っていたのですが、いたんですね、同じことを考える人が。


ノートパソコン用の電源は大体16~24Vで、3~6A程度取れれば良いので、単一電源用の出川式モジュールが必要になるというわけです。単一電源用はモジュールの端子が5本(±電源用は6本)しかありませんのですぐ区別がつきます。ちなみに、デスクトップパソコン用のドロッパー電源を作るのはそう簡単ではありませんので、かなり根性を入れないと厳しいです。パソコン用は12Vと5V電源が必要というだけでなく、ワット数が400W~500W使います。この電源容量はスイッチング電源なら当たり前ですが、ドロッパー式でやるとパワーアンプなみの発熱と大きさになります。音楽再生用ならノートパソコンとドロッパー電源の組み合わせくらいにしておいたほうがいいと思いますよ。

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まとめ
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