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オーディオショップ『試聴屋』オーナーが個人的な日記を書いています。
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SDTrans384用クロック同期DAC基板とIV基板(2)
SyncPCB1.jpg
過去に開発されたCAPRICE用クロック同期基板(上)とSDTrans384用同期基板(下)
(chiaki氏のホームページから転載しました)

前の記事に関して、また別の方からコメントをいただきました。文が長くなるため別記事にしました。

GryphonのkalliopeというDACがDUAL ES9018搭載でクロックを積んでいるとのことです。見てみると、モノラル構成になっているため、必然的にES9018を2個使うことになります。クロックは"optional external word clock"という記述があり、説明には「オプションで外付けのWord Clockを付ければ同期して動く」と書いてあります。背面パネルを見るとWord ClockのIN/OUT端子がありますので、外部からWord Clockを受けて動くという説明通りのようです。つまり、kalliopeは自前でクロックを持っているわけではなく、クロックが入ってくればそれに対応して動くようになっているらしいです。これは一般的な業務機器と同じで、SyncDACとは違う構成ですね。

発表時期ですが、kalliopeは2013年5月頃です。SyncDACは開発者のchiaki氏がWebで公開したのが2012年9月8日ですのでSyncDACのほうが先ですね。クロック同期ということでは、SyncDAC基板の開発より前に既に別の基板でCAPRICEと同期させて動かしています(上の写真の基板)。クロックを搭載した基板をCAPRICEに組み込み、CAPRICEのES9018にクロックを供給すると同時にSDTrans384側にもクロックを渡してCAPRICEとSDTrans384をクロック同期で動作させています。SDTrans384側の基板はSyncSDTという名前になり、現在使われています。

値段ですが、kalliopeの価格は2万ポンドくらいです。今日のレートでは単純換算で360万円します。実際に日本に輸入しようとすると当然ですがもっと高くなります。SyncDACはSyncSDT、IV基板の合計価格と比べても1/20以下で済みます。

Word Clockでのやり取りは業務用機器では標準的な方式ですが、音質を考えるとあまりよくありません。Word Clockで送られてきたクロックは、つながれた機器の内部で必要なクロックを作り出すためPLLを通して周波数を変えて使いますが、PLL回路でジッターが付加されてしまうため、外部から高精度クロックを入れてあげても機器内部ではPLLで変調されたクロックで動くため、オーディオ的には思ったほど効果が出ないという結果になりやすいです。この方法はスタジオなどにある多くのデジタル機器を連結して動かしたとき正常に動くようにするのが目的なので、音質より利便性を重視したやり方です。しかし普及しているので、大手メーカーが互換性や汎用性を重視すればこれを使わざるを得ないのもしかたがないと言えます。SyncDACは互換性無視、音質重視で設計されているため、SyncDAC側から送られてきたクロックをSDTrans384の水晶の代わりとして使っています。Word Clockのような低い周波数(44.1kHz)を変調したりせず、SDTrans384の水晶と同じ周波数(22.5792MHz / 24.576MHz自動切換)で動かしています。同じクロック同期でもこちらのほうが精度の高いやり取りができます。

最近仕事が忙しく、blogもさぼっていましたのでほとんど誰も見ていないだろうと思っていましたが、今回の反響を見るとけっこう見ていただいているようでうれしいです。忙しい私の代わりに貴重な時間を使って調べていただいた方、どうもありがとうございました。
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まとめ
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