昨日の写真を参考にしてシムを作ろうと思いましたが、その前に、挟むビニールの厚さを決めないといけません。2402Hのギャップを測ってみると0.75mmあります。取り付けるボイスコイルの厚みは0.35mm。ということはボイスコイルをギャップのセンターに置くにはギャップの壁からそれぞれ0.2mm離せば良いことになります。さっそく0.2mm厚のビニールを探します。近くにあるものをかたっぱしから測ってやっと見つけました。
0.2mm厚のビニール発見!
これを切ってドライバーのセンターに入れれば良いのですが、考えてみるとセンターに入れるより外周に挟んだほうが良いことに気付きました。外周に入れておけばそのままでフェイズプラグを取り付けられます。ということで、外周に配置。

外側からギャップに4カ所スペーサーを差し込む
これにダイヤフラムを差し込めば正確な位置に取り付けられます。ダイヤフラムを差し込むとき、ボイスコイルのプラス側とマイナス側をどちらの端子に取り付けるかですが、調べた結果、現在でもJBLのドライバーは赤(-)、黒(+)になっています。比較的新しい2402Hもそうなっていますので、ダイヤフラムの+側を黒端子側に合わせて取り付けます。
ダイヤフラム取り付け
この状態でフェイズプラグをネジ止めすればダイヤフラムが固定されます。ちなみに、オリジナルのアルミ合金ダイヤフラムよりチタンダイヤフラムのほうが光沢があり、きれいです。
フェイズプラグを底から出ているネジでネジ止め
まだボイスコイルの位置決めに使ったビニールが入ったままなので、ネジを軽めに締めます。強く締めるとビニールが抜けなくなります。
スペーサーとして使ったビニールを引き抜く
ここでやっとビニールをゆっくり引き抜きます。抜いた後はビニールの厚み分だけ隙間ができて緩むので、もう一度しっかりとネジを増し締めします。これでダイヤフラムの取り付けは完璧にできました。最後に、ダイヤフラムから出ているボイスコイルのリード線を端子にハンダ付けして完了です。念のためボイスコイルの抵抗値を測っておきます。

抵抗値を測る
このダイヤフラムの直流抵抗は6.1Ωでした。これにホーンを取り付けて完成です。
さっそく音出しをしてみます。2405Hとの比較ですが、2402Hはだいぶシャンシャン鳴ります。ホーンの違いとは言え、2405Hは静かで歪み感がなく、あまり鳴っている感じがしません。現代的なソースでも古いソースでも違和感なく鳴るのに対して、2402Hははっきりと存在感を出してきます。多少レベルを下げてもまだでしゃばる感じがします。ただ、オリジナルのアルミ合金のダイヤフラムよりはきれいな高音なので、もう少し何とかすれば良さそうです。
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