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SDTrans384用クロック同期DAC基板とIV基板
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SDTrans384で動くDAC基板とIV基板ができました。開発者はSDTrans384と同じchiaki氏です。写真は動作確認中のものです。

 右側の黒い基板は上下に2枚重ねてあり、写真で見えている上の基板はIV基板です。その下に隠れてほとんど見えない基板がDAC基板です。ES9018をL/Rでそれぞれモノラルで使い、2個搭載しています。SDTrans384の上に乗っている白い基板とDAC基板はペアで動作します。両方ないと動きません。DAC基板の上にはクロックが乗っていて、白い基板を経由してSDTrans384にクロック信号を送っています。SDTrans384はそのクロックを使って、音楽信号とクロックをDAC基板に送ります。こうすることで、SDTrans384とDAC基板を同期して動かすことができ、ジッターをかなり低くすることができます。DACの動作としてほぼ理想的と言えます。DUAL ES9018でクロック同期して動くDACは製品としては世界初かも知れません。

接続にはHDMIケーブル1本で接続します。HDMIケーブルは使いますが、各ピンの使い方が独自のため、HDMI端子を持つ他の機器とは接続できません。また、このHDMIケーブルにはクロック信号を乗せて使いますので、高速で品質の良いHDMIケーブルを使う必要があります。

クロック同期して動くDAC基板ですので、SyncDACと名付けています。白い基板のほうはSyncSDTと呼びます。SyncDACの出力はバランスの電流出力になっており、IV基板はそのままバランスで受け、バランス出力で出します。アンバランス出力も付いていますので、どちらでも使えますが、できればバランス出力で使ったほうが音が良いです。

IV基板にはOPアンプ(AD797ANZ)を10個搭載しています。ソケット付きなのでお好みで他のOPアンプ(1回路品)に差し替えることができます。IV変換抵抗にはVishayのZ-Foilを使った抵抗を使っています。

電源ですが、SyncSDT基板の電源はSDTrans384からもらって動きます。SyncDACの電源は5Vが5系統あり、それぞれクロック用電源、デジタル部用電源がL/R各1つずつ、アナログ部用電源がL/R各1つずつとなっています。SyncDACはどのような電源を使うかによって音質が大きく変わりますので、しっかりした電源を用意してその能力を引き出してあげたいところです。IV基板はプラスマイナス15Vの電源が左右1系統ずつ必要です。IV基板はアナログ回路ですので音色の癖が出やすいところです。回路と電源、どちらを換えても音が変わる部分ですのでここをどう鳴らすか腕の見せどころです。市販のIV基板を使うこともできますが、SyncDACからの出力が大きいのでそれに耐えられる回路にしておかないとIVの入力で歪みます。

概要はこんなところですが、とりあえず便利なのはPCMとDSDが区別なく再生できる点です。今までは主にSDTrans384のS/P-DIF出力で使っていましたので192kHzまでのPCM音源しか再生できませんでした。DSD音源は持っていましたが、SDTrans384のDSD出力が受けられるDACがなかったため、PCMに変換して鳴らしていました。SyncDACが来たおかげでDSD音源がそのまま再生できる環境ができたのは素直にうれしかったです。DSDはDSD64、DSD128、DSD256までそのまま再生できますし、PCMも384kHzまで再生できます(S/P-DIFは規格上192kHz以上は出せません)。

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PCM 352.8kHz音源(2L)再生中

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DSD 256(11.3MHz)音源再生中

ハイレゾ音源は情報量が圧倒的に多いので細かい表現が出て良いですが、CD音源でも今まで聞いていた音とはだいぶ違います。「クロック同期させてジッターが少なくなるとこういう音が出るのか」と感心させられます。ちなみにSyncDACに搭載されているES9018のPLLはSDTrans384と組み合わせたときLowestで動作します。市販のES9018搭載DACはMidあたりに設定されていますので、それだけでも音が違ってきます。これだけ性能が良くてもやはり音出し直後は音がこなれません。最低でも3日程度のエージングは必要です。エージングが終わった頃になると急に音が滑らかになり艶が出てきます。これはIV基板のアナログ回路の変化が大きいようです。

いろいろ利点があるSyncDACですが、SDTrans384とつなぐためにはクロック同期させるための設定変更がいくつか必要になります。一部の部品を取り替えるためハンダ付け作業が必要になります。この作業に自信がない方はSDTrans384をお送りいただければ変更作業をさせていただくサービスをさせていただきます(実費がかかります)。

既にお問い合わせ、ご予約をいただいたお客さまには動作確認が終わった順にお送りしておりますが、SDTrans384をお持ちで、DSD/PCMの音楽を区別なく楽しみたい方にはまだ少し余裕がありますのでお問い合わせ下さい。売り切れの際はご容赦下さい。今回は新しい基板の最初の製作になりますので少ししか製作しませんでしたが、お問い合わせが多いようでしたらまた製作致します。

販売価格は以下の通りです。それぞれ単体でもご注文いただけます。

1.SyncSDT基板 ¥28,000(税込)
2.SyncDAC基板 ¥78,000(税込)
3.I/V基板 ¥68,000(税込)
4.SDTrans384同期対応化ConfigROM ¥2,000(税込)
5.SDTrans384同期対応変更作業 ¥1,500(税込)

4番のConfigROMはご自分でSDTrans384の変更をされる場合に必要になります。5番の変更作業を弊社に依頼される場合はSDTrans384のConfigROMを直接書き換えますので4番は不要です。ご不明な点がありましたら弊社までメールでお問い合わせ下さい。

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SyncSDT基板を搭載したSDTrans384



[訂正]
「クロック同期で動くDACは世界初かも・・・」と書きましたところ、既にあるというコメントをいただきました。調べてみましたところ、1993年当時、DENON DS-A1がST-LinkでDP-S1との間でクロック伝送をしていました。現在同社は単体DACを出していませんが、一部のプレーヤーにはDENON Linkという端子があり、これでクロック伝送をしていました。現行品では最高級モデルのDCD-SXにのみDENON Linkが付いています。しかし新製品のDCD-SX1からは省かれています。またDenon Link HDという規格もあり、同社のAVアンプとユニバーサルプレーヤーの間でクロック伝送を行っています。ということで、「DUAL ES9018でクロック同期して動くDACは製品としては世界初かも知れません。 」と訂正させていただきます。ただ、Denon Link搭載製品にES9018が使われているかどうかはわかりませんでしたので、もしあれば世界初ではなくなります。

また別の方からコメントをいただきました。スイスのWeiss DAC202という装置がシングルのES9018でクロック伝送しているとのことです。調べてみると業務用機器メーカーのようです。業務用機器は昔からWord Syncができて当たり前ですし、外付けクロックからディジーチェーンでつないで使われますので、BNC端子を持っていても普通です。業務用は基本的に何でもありですのでクロック同期した装置があってもおかしくないですがこのメーカーは知りませんでした。DENONもそうですがこちらも独自方式です。DENON Linkは音声信号をHDMIで送り、クロックは別の線で送っています。DAC202はクロックをBNCで送り、音声信号をFireWireで送っています。SDTrans384+SyncDACはHDMIケーブル1本で全部送っています。DAC202と同期させる装置は何かいうと、業務用らしくLinxのサウンドカードを対象にしているようです。PCにLynxを入れてFireWireで接続し、専用ドライバーをインストールしてLynxと同期させて動かすというやり方ですね。24bit 192kHzまで対応で、DSDは考えていないようです。面白いのは、WeissはDAC202以外にJASON(CDトランスポート)、MEDIA(D/Aコンバータ)、MAN301(ネットワークプレーヤー)、INT202/INTT203(FireWireインターフェイス)という製品を出しているのですが、DAC202以外にクロック端子を持っているのはMAN301だけです。それ以外の装置とつなぐときはクロックを渡せません。なぜそうしているかはわかりませんでしたが、他のスタジオ機器とつなぐことを想定しているということかと想像します。SDTrans384+SyncDACはマニア向けを想定していますので使い方が違いますし、PCM 44.1k~384kHz、DSD64~DSD256までの信号をクロック同期で動かせますので、そこがメリットかと思います。情報ありがとうございました。

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