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SoundTesterとARTAを使った測定(3) Step Response
StepResponseAll.gif
illusionスピーカー Step Response

ARTAはStep Response機能もあります。Step Responseというのは、短時間だけ直流を流したとき、ユニットがどういう動きをするかを測る機能です。これを何に使うかと言うと、バックロードホーンやマルチアンプのホーンシステムなどを組んだとき、各ユニットの前後位置を揃えるときに使います。

上のグラフは2ウェイスピーカーなのでツイーターとウーハー両方の動きが見えています。急峻な山がツイーターで、緩やかに盛り上がっている山がウーハーの動きです。黄色の縦線の位置はARTAでは[3.125ms]と表示されている位置です。ツイーターはこの位置から立ち上がっています。ではウーハーはと言うと、もっと後から立ち上がっているように見えます。私と同じく、Step Responseを使って位置合わせをしようとしている方のblogを見ると、両方の波形の頂上の位置を比較して、どちらがどれくらい遅れているかを判断しているようですが、ウーハーはコーンが重いので、動き始める時間が同じだったとしても、ツイーターに比べて立ち上がりに時間がかかるのは当然です。比較するなら、立ち上がりで比較しないとまずいと思うんですが。

波形の立ち上がりで見ても、上のグラフではユニットの位置が少しずれているように見えますので、今度は各ユニットごとに見てみます。

StepResponseTweeter.gif
illusionスピーカー ツイーターのStep Response

ツイーターのみのStep Responseです。illusionスピーカーはバイアンプ対応になっているので、端子のショートバーをはずすだけで個別のユニットだけを鳴らすことができます。そのためこのような測定も簡単にできてしまいます。

StepResponseWoofer.gif
illusionスピーカー ウーハーのStep Response

ウーハーだけのStep Responseはこうなりました。黄色の縦線の位置は全部同じ時間[3.125ms]を指す位置に来るようにしています。グラフで見る限り、ウーハーの立ち上がりはツイーターと同じところから始まっています。一番上の、全帯域をいっしょに測ったグラフでは、2つの波形が合成されてしまっていたのでウーハーの立ち上がり部分がわからなくなっていたようです。

そこで、ツイーターとウーハーを個別に測ったグラフを重ねて表示するとどうなるか見てみます。
グラフィックソフトで2枚のグラフを重ね合わせた結果がこちらです。

StepResponseMixed.gif
illusionスピーカー ツイーター、ウーハー個別Step Responseグラフの重ね合わせ

両方とも黄色の線のところから立ち上がっていて、時間遅れがないのがわかります。これがホーンスピーカーなら、ホーンの長さ分だけ立ち上がりが遅れた波形が観測されるはずです。そのグラフを見ながらホーンの位置を調整すれば、3ウェイでも4ウェイでもうまく調整することができます。

部屋の設置場所の関係で、ホーンを大きく動かせない場合は、デジタルディレイを入れて立ち上がり時間を調整することもできます。

ホーンはスピーカーの中では一番歴史が古いので30~40年前からやっているという方もいらっしゃいますが、当時はこのような測定装置もなく、デジタルディレイというものもありませんでした。真空管アンプとホーンスピーカーしかない状況で、何とかうまく音をまとめるしかなく、苦労されたと思います。

本当は、ホーンは今やればもっと簡単に調整でき、使いこなしも楽なのですが、本格的なホーンを組んでいるのは60歳以上の方が多いです。そういう方は昔ながらの方法で調整して聴いているはずで、おそらく正しい調整にはなっていないと思います。本来はそういう方にこそこのような調整をしてホーンを使いこなしていただくともっと良い音が出るに違いないのですが、デジタルとかパソコンを使うとなると苦手のようで、なかなかこういう調整法は普及していないようです。ならば、今の若い方にもっとホーンを使ってもらえないかなあと思います。ホーンならではの音のヌケ、音離れの良さ、透明感はドーム型ユニットではまず出ません。illusionスピーカーに使っているリング型ツイーターはドーム型とホーン型の中間のような音が魅力です。
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