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SEIDENトランス式アッテネーター AT-701
AT-701.jpg

セイデンには、昨日紹介した切替BOXの他に、それとペアになるアッテネーターBOXもあります。両方並べると、背セレクター付きアッテネーターになります。以前、AT-301というパッシブプリを出していましたが、それを独立させて、どちか一方だけでも使えるようにした製品です。

このアッテネーターBOXは、珍しいことにトランス式です。今は抵抗切替式のアッテネーターがほとんどですが、10年くらい前まではLUXなどからもトランス式アッテネーターが出ていました。SATRIアンプを使っているとわかるのですが、抵抗切替式アッテネーターは必ずその抵抗の音が出ます。当然と言えば当然です。その抵抗の音が気に入っていればそれでアッテネーターを作ればいいのですが、「できるだけ色付けのない音が欲しい」ということになると面倒になってきます。市販されているどの抵抗を使ってもその抵抗固有の音が出てしまいます。はっきり言ってしまえば無色透明な抵抗なんてありません。現在のところ、最も性能が良く、音質も一番と言えるのはVishay Z201です。それとほぼ同等のクオリティを持ち、音色も好ましいのがPCN巻線抵抗です。このどちらかの抵抗を使ってアッテネーターを作るとそれだけでかなり高くなってしまいます。SATRIアンプ用にはPCN巻線抵抗を使ったアッテネーターがありますが、SATRIアンプ専用の構造になっているためアッテネーターBOXには使えません。というのも、SATRIアンプはゲインコントロールアンプなので、アッテネーターを入れる場所がアンプの先頭ではなく、アンプの中間あたりになり、しかも、インピーダンスを考慮しなくて良いので、L/Rそれぞれ抵抗1本で間に合います。アッテネーターBOXに使うには、インピーダンス変動があるとまずいので、最低でもL-Pad型にしなければなりません。L-Pad型は片チャンネルあたり抵抗を2本ずつ使いますので、L/Rで計4本使います。単純に、SATRIアンプ用アッテネーターの2倍の抵抗が必要になります。ということは、高い抵抗を使うとアッテネーターの値段も倍になってしまいます。SATRIアンプ用PCN巻線アッテネーターが13万円くらいしますので、その倍の26万円にもなってしまいます。もしVishay Z201を使ったとすると、アッテネーターだけで50万円以上になるのは確実です。

さすがにこんなに高いアッテネーターを買うお客さんはいないでしょうが、仮にこれくらいのアッテネーターを使ったとしても、もしZ201の音が気に入らなかったら意味がありません。そこでトランス式です。トランス式というと、古くさいイメージを持つかもしれませんが、アナログっぽい音が好きな人は案外多くて、今でもレコードしか聴かない方が多いようです。新しいカートリッジやイコライザーも発売されてますしね。トランス式アッテネーターはそういう音を求める方にぴったりです。私の印象で言うと、滑らかな音ですね。癒されるというか優しい音がします。抵抗固有の音が出ないのでその辺のことを気にしないで聴けるのも良いです。ただ、全然欠点がないわけではありません。アッテネータだけだと、プリのようにゲインを取ることができないので、音量が上げられません。パワーアンプのゲインが十分高ければいいですが、そうでないと滑らかで優しい反面、力感が出ないように聞こえます。アッテネーターだけでは出力インピーダンスを十分下げることができないせいだと思います。1段だけでいいので出力バッファを入れてあげれば良いのですが、それだとパッシブではなくなってしまうので、パッシブ好きな方には嫌われるかもしれません。

例によって、ケース内部には銅板が使われています。こんな感じです。

AT-701-2.jpg 外見より内部のほうがかなり派手な色合いで、きれいです。トランスを横に並べていないのは、磁気の方向を90度ずらすことで干渉を少なくするためです。

標準では32NEGスイッチを使っていますが、注文すれば高級スイッチの45SGを使ったものも製作してくれるそうです。

それから、トランスではなく、「このケースにセイデンが出している抵抗アッテネーターを組み込みたい」といった注文も受けてもらえると思います。抵抗アッテネーターを自作する方は多いですが、このような良いケースはなかなかありませんので、見栄えと音を考えると欲しくなりますね。金ネジに銅足、配線材料も金メッキ単線と、これ以上ないくらい良い部品だけを使っています。こういうまじめに作られていて手抜きしていない製品は本当に好きです。

AT-701の詳細は近日中に『試聴屋』ホームページのほうに掲載しますので、興味のある方はそちらを見てみてください。
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