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オーディオショップ『試聴屋』オーナーが個人的な日記を書いています。
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生音源と市販CDの埋めきれない落差

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音無館CDs

音無館の独り言というblogがあります。トップページにもリンクが張ってあります。オーナーは、沖縄で自前の録音スタジオを持ち、オーディオマニアであると同時にプロアマ問わず生録してCDに残している方です。試聴屋を始めてから知り合いになり、何度か生録CDをいただいています。今回もいろいろな録音のCDをいただきました。この場を借りてお礼致します。

オーナーは、SATRI製品のファンでもあり、録音スタジオで使ったり、プレイバックにも使っていらっしゃいます。このような生録音源を持っていると、アンプの評価がとても楽です。なぜかと言えば、現場の生音を直に聴き、その場で録音した音をその場で再生できるからです。そして、どの音の同じに聞こえればアンプからスピーカーまでの音がおかしくないことがはっきりわかります。


演奏したミュージシャンも今演奏したばかりの音を聴きますが、この段階で変な音が出ると非常にまずいわけです。ミュージシャンはたとえオーディオに詳しくなかったとしても自分が演奏している楽器の音にはとても敏感です。録音してすぐプレイバックした音が変に聞こえては絶対いけないんですね。こういうところでSATRIアンプが使われているのはSATRIアンプの1つの誇りと言って良い部分だと思います。


秋葉原のお店にはこれまでいただいた生録演奏CDがたくさんあり、アンプの評価をしたり、スピーカーのセッティングを調整するときなどに使っています。ここでちょっと困った問題が発生します。お店にいらっしゃるお客様は普段よく聴いている試聴用CDを持ってきて、その音で評価しますが、市販されているCDと、音無館で録音した音源を44.1kに落としたCD音源では、音の質感やバランスなどがかなり違うんですね。本来なら生音に近い音源に合わせるのが筋なのですが、それで普通のCDをかけるとバランスが違ってしまうので、アンプやスピーカーの評価が変わってしまいます。生録では良いバランスで質感も良いのに、特定のCDではギスギスした音が出るようなバランスだったとき、どちらの音を信用するかと言えば、お客さんは自分が持ってきたCDのほうを信用しやすいです。なぜなら生録をそのままCDに落とした音源なんて売ってませんし聴く機会もないからです。いつも聴いているCDなら「その音をよく知っている」と思い込んでいても当然です。でも市販CDが生録音源のような音で鳴るようにしようと思ったらアンプやスピーカー、ケーブルなどでかなり音をいじらなければなりません。


簡単に言うと、生録音源は生々しく、歪み感もなく、その場の空気感までわかるような音ですが、市販CDはくっきりはっきり、高域もシャープで、場合によってはギスギスした音や聞き苦しい音も入っています。それらを生録音源に近いバランスにするには、SATRIアンプのように癖のないアンプではダメで、高域が柔らかい真空管アンプのようなアンプを使ったり、スピーカーも柔らかめで耳当たりのいいものをうまく組み合わせないとできません。いまだにCDの音に馴染めないオーディオマニアがレコードに執着するのはレコードはCDほどくっきりした音にはならず、生録音源に近いバランスだからという理由もあると思います。


では、なぜ市販CDが生録音源のような音になっていないのかですが、一言で言うと「売るための商品だから」だと思います。CDを作る以上、売れないと困るわけですから、CMなどに使ってもらえるようにはっきりした音にしておかないと目立ちません。TVやラジオなどでかけてもらうにも目立たないといけないので、同じ音量でも目立つように高域と低域を強調します。録音スタジオのミキシングコンソールの上に小さいモニターが付いていますが、あのような小型スピーカーでもはっきりした音で聞こえるようにミキシングします。少なくともオーディオマニア向けではなく、一般の音楽ファン向けの音に調整します。


音無館さんの録音は売ることを前提にしていないので、演奏をそのままそっくり録れればいいのでバランスをいじる必要もなく、そのままDSDレコーダーに録音しているだけなので自然なんですね。今はパソコンに音楽データを取り込んで再生するマニアもぼちぼち出てきましたので、DSDデータを24bit 96kか192kくらいに変換したデータをDVDやBlueRayディスクに収録して販売できるといいなと思いますが、著作権処理もそれなりに大変らしいので、そう気軽に販売というわけにもいかないのかもしれません。


DSD音源がそのまま聴ければ最高ですが、CDに焼くのは物理的に無理なので16bitに落とすしかありませんが、それでも「これでも16bitか!」と驚くような生々しい音です。最初にこれを聴いたときは「市販のCDは一体何をやってるんだろう?」としばらく市販CD不振になりました。今は慣れましたので「こんなもんだろう」と割り切っていますが、音源の違いを認識してオーディオをやるのと、市販CDで音決めするのとではだいぶ違ってくるということをちょっとだけ知っておいていただければと思います。


※なお音無館さんのCDは市販品ではなくプライベート録音です。秋葉原のお店で試聴することはできますが、著作権契約をしたCDではないため、販売はできないです。ごめんなさい。

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