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出川式モジュールカタログの変な解説

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出川式モジュールカタログ

 

出川式電源は、一般に使われているドロッパー式電源に比べてリップルが大きく減り、音が生き生きしますので、オーディオ製品には特にお勧めです。

上の出川式電源のカタログは、A&Rで制作されたものです。これには次のように書かれています。


特徴 *従来電源回路の宿命、CからDiに切り替わる時、Cの過渡現象から負荷に電流の供給されない時間帯が存在(毎サイクル2回、推定約950μs、約10%の音声信号の欠落)、第2世代電源モジュールはその部分に電流を供給、リップルのP-Pを約50~60%改善。電池電源を超える直流の供給が可能になります。 *従来整流回路に比べ、音声信号の欠落を改善、電源回路のS/N比が改善され倍音再生(自然界の音)可能になります。


これ、どうみても説明がおかしいですよね。「音声信号の欠落」という部分です。こんなことはあり得ません。もしあったら音が途切れて聞こえるはずですし、オシロで見ても波形が途切れているのが見えるはずですが、もちろんそのようなことはありません。

ドロッパー式電源では、ブリッジダイオードにかかる電圧と、その後の電解コンデンサの電位を比較したとき、ダイオード側の電位が高いときだけ電解コンデンサに電流が流れ、電解コンデンサがチャージされます。ブリッジダイオードにかかる電位は刻々と変化しますから、ダイオードの電位のほうが電解コンデンサの電位より低いときには、回路の上では電流が流れる状態になっていても電流は流れません。この時間が「毎サイクル2回、推定約950μs、約10%」あると言うことです。この時間は、電解コンデンサにチャージされた容量だけで機器の消費電力をまかなっています。もし、このとき瞬間的に大きな信号が入ってきて、アンプから大きな電力が要求されると、電解コンデンサから電荷が放出されると同時に電位が下がります。出川式電源の補助コンデンサは、こうなったときにメインコンデンサと協力して電荷の放出を助けると同時に、電位の低下を防ぎますので、リップルが約半分に減るというわけです。

アンプから出た音声信号は、グランドを通ってまた電源回路に戻ってきて、また出ていきますから、電源回路にも音声信号が流れますが、ダイオードでチャージされない間を「音声信号の欠落」とまで言うのは言い過ぎなので、この部分は誤解を受けやすいと思いますので、無視していただけるとうれしいです。

 

ちなみに、2007年のAES(Audio Engineering Society)で発表された資料には、このように説明されています。

 

Solutions to Problem: 第二世代シリーズ電源(出川式電源)は負荷電流の供給欠落時間帯に、別の補助整流回路で整流、コンデンサに電荷をフローティングさせておき、メイン整流回路と補助整流開始時間との時間差をもうけ、その時間内にフローティングさせておいた電荷をメインコンデンサに注入することで負荷電流の供給欠落を解決したものである。

 

カタログにもこのように書いてあればわかりやすいのにと思います。カタログを読むとオカルト製品ぽく思われがちですが、ちゃんと効果がある製品ですので、まだ使ったことがない方は試しに使ってみていただきたいです。比較的効果がわかりやすいのは入力に近い部分です。CDプレーヤーの電源部に入れるとか、イコライザーアンプの電源を出川式電源に拡張すると効果が出やすいです。それで効果がはっきりわかったら、次にプリアンプやDACの電源に使い、最後にパワーアンプに使うという順番が良いです。

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