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SATRIのバージョンの意味(1) V4.3の話

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最近、ネットや本などでSATRIが話題になっているらしく、秋葉原に来店されるお客様が増えています。つまり、新しくSATRIアンプに接する方が増えているということなんですが、そういう方から見るといろいろわからないことがあるらしいのです。


一番多い間違いがSATRI回路のバージョンです。長年、SATRIアンプを扱っていると、既に常識になっていることなので、常連のお客様と話すときはわざわざ説明する必要のないことですが、新しいお客様にとってはとてもわかりにくいらしいのです。


バージョンという呼び方はソフトウェアでもありますが、ソフトウェアの場合、バージョンが上がれば古いものを捨てて新しいバージョンに入れ替えて使います。SATRI回路もそれと同じに考えると、一番新しいバージョンが入ったSATRIアンプを買えば済むと思うらしいのです。つまり古いバージョンの回路はいらないと思ってしまいます。


SATRI回路の心臓部にはSATRI-ICが使われていますが、このICだけでアンプとして動くわけではなく、入力から出力段まで全部含めてSATRIアンプと考えます。SATRIアンプのどこかを改良したら、その部分に新しいバージョン番号を割り振るというやり方をしています。そのため最新バージョン(今ならSATRI-V11.1)だけ入ったアンプというのはありません。このようなことはホームページのどこかに書いてあるはずですが、探すのも面倒ということで、SATRIの音を聴くついでにわからないところもお店で聞いたほうが早いと思うようです。それで、毎度同じことを来店される多くのお客さんに話すことになるわけです。


ところで、SATRIアンプのバージョン名称はメーカーが付けていますので、うちでわかりやすいように付け直すとかいうことはしていませんが、一度だけ問題になったことがあったため直させてもらったことがあります。SATRI-IC V4.3ができたときです。このとき、SATRI-ICの上には"V3.0"と表記されていました。これだけ見ると、どう見ても"SATRI-IC V3.0"だと解釈しますよね。でもこれは意味が違うんです。メーカーによると、SATRI回路はIC化する以前、全てディスクリートで組んでいました。当時の基板を見ると、IC化される前のSATRI回路部分と、それ以外の回路が1つの基板に入っていて今よりトランジスタがたくさんあり、「ずいぶんトランジスタが多いアンプだな」という印象でした。その時の回路がV1.0でした。それを改良してV2.0、V3.0となり、IC化されるときにはV4.0になっていました。ここでほぼ改良も終わり回路が固まったのでIC化することになりました。最初にIC化されたものと、次のロットがそれぞれSATRI回路V4.0の1番目のロットと2番目のロットになりましたが、この2つのICには(なぜか)バージョン番号が書かれなかったため、単にSATRI-ICとだけ呼ばれていました。問題になったのは第3ロットになったときです。このとき、はじめて"V3.0"と記載されました。メーカーとしては「IC化するSATRI回路はV4.0なのが当たり前」と考えていたためわざわざV4.0と書く必要はないと考え、単にロット番号として"V3.0"と書いておきたかったらしいのです。ICの種類が増えたので他のICと区別しておこうとしたようです。


ところが、お客さんから見ると、"SATRI-IC V3.0"としか読めません。でも、SATRI回路のV3.0はICになる前の回路ですからこれをSATRI V3.0と思われると困るな、と思っていたところ、案の定お客さんから「これはSATRI回路V3.0ですよね?」という問い合わせがあり、いちいち訂正しなければならなくなりました。さすがにこれはまずいということで、V4.3という名前にさせてもらいました。これなら誤解はありません。


ホームページでこのように説明して販売していましたが、IC上には相変わらず"V3.0"と書かれているわけですから、事情を知らないお客さんからは「なんでV4.3を注文したのにV3.0が届くんだ」というクレームがちょくちょくきました。それでまた同じ説明をして納得していただくということをやっていました。これが今のSATRI-IC-SPになるまで続きました。


ということで、売るほうもけっこう大変な思いをしているというお話でした。

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