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SATRIマルチシステム
SATRI-Multi.jpg
SATRIマルチシステム(実験用)

エール音響のホーン3WAY用にマルチアンプを組んでみました。いま秋葉原にはドームツイータを使った小型2WAYスピーカーと、エール音響のホーンがあります。秋葉原でもホーンスピーカーは以前に比べてずっと少なく、本格的なホーンを置いているのはうちとヒノさんくらいかと思います。JBLの完成品はありますが、ホーンはやはり自分でいじれるところが面白いわけで、完成品で音が変えられないものはあまり魅力を感じません。

実験用に組んだのは、デジタルチャンデバとSATRIパワーアンプを3台使ったシステムです。エール音響のデモ機は、1台のアンプでも鳴らせるようにネットワークが組んでありますが、切換スイッチの変更でマルチでも鳴らせるようにしています。普段はアンプの比較に便利なのでネットワークで使っていますが、ホーンの真価を出すにはやはりマルチアンプでないと醍醐味を感じられる音は出ません。

マルチシステムはアンプを多数使うのでお金がかかりますが、ホーンの場合、能率が高いので大出力アンプを揃える必要はなく、大きな音量を出す場合でもせいぜいウーハーだけに出力の大きなアンプを持ってくれば間に合います。デジタルチャンデバがあると、クロスとスロープを細かく設定できてマルチの調整がやりやすいです。エールのデモ機は、標準では1kHzと8kHzなのですが、これは12dB/Octでネットワークを組む場合の推奨値で、デジタルチャンデバを使ってもっと急峻に切る場合はクロスを多少変更しても大丈夫です。このチャンデバは6,12,18,24,48,96dB/Octまで設定できるので、クロスを変えずにスロープだけを変更して音の変化を確認するだけでも面白いです。フィルターカーブもチェビシェフ、ベッセル、リンクウィッツの中から選べますが、これを変更するだけでもかなり違う音になります。グラフ上で見るだけだと肩特性が少し違う程度にしか見えませんが、音はずいぶん違うものです。

とにかくいろいろいじれるのであっという間に時間が過ぎてしまいますが、肝心の音を決められないのが一番の問題です。耳だけで適当に調整しても、次の日に聴くと変に聞こえてしまうのでまたいじることの繰り返しになります。これではきりがないので、おおまかな調整は測定器を使うことにしました。そうして最初に導入したのがCLIOwinでしたが、今はバージョンが上がってCLIOfw(FireWire仕様)になっています。基本機能は変わっていませんが、分解能が上がっています。ノートパソコンとケーブル1本で接続できるようになって持ち運びに便利になりました(ただ業務用なみの値段がしますので個人用には安価なSoundTesterをお勧めします)。周波数特性だけでも簡単に測れると調整がかなりしやすくなります。3WAYなら、低音だけ、中音だけ、高音だけ音出しをしながら特性を測るとそれぞれのユニットがどういう特性か確認できます。ツイータの下は無理に出すと危ないのでレスポンスを見ながら少しずつ下げていきます。全体的なレベル調整も周波数特性を見ながらやるとわりと簡単にできてしまいます。一通り調整が終わった後でCDをかけてどういう音が出るか確認します。大体バランスが取れていたら、ここから先の微調整は耳で追い込みます。

だいたいこんなやり方で調整が終わったホーンの音は、小型スピーカーでは出せないヌケの良さとスケール感が味わえます。オーディオをやっていて良かったと思う瞬間です。

マルチアンプ用に普通のアンプを使うと「サー」というノイズが聞こえることがけっこうありますが、SATRIアンプはゲインコントロールアンプなので、もしツイータから「サー」というノイズが聞こえたらツイータ用のSATRIアンプのボリュームを下げるとノイズも聞こえなくなります。ゲインを下げれば音量も下がりますが、その分はプリかチャンネルデバイダーの調整で持ち上げてバランスを取れば良いです。ゲインコントロールアンプはホーンのような高能率スピーカーによく合います。

ホーンシステムは感度が非常に高いので、ちょっとでも嫌な音が出るアンプだとその悪さがはっきり聞こえてしまいます。まるでアンプの欠点検出器のような感じです。本当に良いアンプを持ってこないと良さが発揮できないので気が抜けませんが、その分、やりがいがあるシステムです。何より、音の鮮度が高いところは他のスピーカーではマネができないので、鮮度重視なら「もうこれしかない」と思います。

本格的なホーンの音を聞いたことがないお客さんが来ることがありますが、鮮度の高い音を聞くと驚きます。同じ曲を小型ドームツイーターの2WAYで鳴らすと、その落差にまた驚きます。ホーンとそれ以外のスピーカーは使いこなしも能率もかなり違うので、全く別のものとして扱わないとそれぞれの性能をうまく発揮できないと感じます。

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