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SATRIのバージョンの意味(2) V4.3基板材料と音の違い
SATRI-IC V4.3の基板はレジンとテフロンの2種類ありますが、当初はレジンだけでした。基板を2種類作るのは予定にありませんでした。SATRI製品を製造しているバクーンプロダクツという会社は技術的に新しいことをするのが好きで、いつもいろいろなことを考えています。V4.2がそろそろなくなりかけてきたとき、次のICを作る必要が出てきましたが、ただ同じものを作るのでは面白くないということで、IC内に使われていた抵抗をカーボンから金皮抵抗に交換し、さらに基板も何種類か違うもの作ってみて、どれが音が良いか確認しようということをしました。そのとき作った中でテフロン基板ICの音が良かったため、レジンと両方販売しようということになりました。


レジンは絶縁性が良く比較的安価なので基板材料としてよく使われます。オーディオ用基板としても適しています。テフロンはレジンよりさらに良いですが、なにしろ価格が高いので普通の製品には使いません。アンプに使った例ではレビンソンやアキュフェーズがアンプの基板に搭載したことがありますが、かなり高いアンプになります。SATRI-ICの場合は基板面積が小さいのでそれほどではありませんが、それでもレジンに比べてだいぶ割高です。


テフロン基板を使うと、中域にボリューム感が出たように聞こえ、音に暖かみが出てきます。真空管アンプのように柔らかく、女性ボーカルでは声の色気が増す感じがします。回路はレジンと全く同じなのにこの違いがどうして出るのかですが、これは説明できません。原理はともかく、とりあえずこういう音が欲しければ出せるという選択肢があるのは良いことではないかと思います。これに対して、V4.3レジンは上から下まできれいに伸びていて、余計な癖もなく(もともとSATRI回路に癖はほとんどないですが、テフロンよりさらに癖が少ないです)標準的に使えるICです。


V4.3レジンはもうほとんど残っていませんが、V4.3テフロンはまだわずかに残っています。修理したときの交換用などに使えるのですが、回路の点では最新のSATRI-IC-SPができてしまったため、V4.3テフロンの出番が少なくなりました。このICはなくなるともう作りませんので、V4.3テフロンの音が大好きという方はあるうちに予備として持っておいたほうが良いかもしれません。


V4.3と同じ時期にV5.1というICもできました。これはV4.3に供給する定電流を安定して流すためのICです。これもレジンとテフロンがあり、V4.3と合わせて計4種類のICができてしまいました。V4.3の2種類とV5.1の2種類はそれぞれどちらかと組み合わせて使えますので、わかりやすく、これらの組み合わせに名前を付けて、Type A,B,C,Dと呼ぶことにしました。ところが、このような名前を付けると、お客さんから逆に質問が来るようになりました「Type Bってなに?」とか「タイプとかよくわからないので教えてくれ」といった問い合わせです。わかりやすく考えたつもりが逆効果だったようです。


ただ、これらの組み合わせである程度好みの音にすることができますので便利です。4種類の中から選んでいただくには何かの区別がつくようにしておかないとますますわからなくなってしまうので、タイプの区別は残してあります。でも、もっと直感的にわかりすい方法があったら教えていただきたいです。


ちなみに、V4.3テフロンとV5.1テフロンの組み合わせが最も柔らかいトーンになり、V4.3レジンとV5.1レジンの組み合わせが最もシャープでワイドレンジな音になります。この2種類の組み合わせを比較すると、同じ回路とはとても思えないくらい違います。素材の違いだけでこれほど変わる経験をしてしまうと、「癖のない音を出す機器を作るのは本当に難しい」と思います。この違いは電気的に測ってもほとんど差が出ないのでやっかいです。
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